ドミニカバラオナ

隠れた逸品。甘く、豊かな香りのカリブ海系コーヒーの中で最も甘みがあり、飲み応えもあります。

最も評価されるべきコーヒー。
ハイチと隣り合わせ、同じイスパニョーラ島で収穫されるコーヒーだが、カリブ海系では絶品と言える。
焙煎レンジはミディアムライトレベル。しかし、スウィート感は充分過ぎるほど残る。
つまり「カリブ海系」にはあまり縁のない、「弱苦味」を多少持たせつつ、甘味をそのまま引き継ぐことが可能な、許容範囲の広いコーヒーと言える。
「ブルーマウンテン」「クリスタルマウンテン」等は焙煎が深くなるほど本来の風味は消失して行き、単調な「苦味」だけがまとわりついてくる。
これは、他の幾つかのコーヒーにもいえることだが、特に「カリブ海系」コーヒーは、その変化のスパンが非常に短い。
「ドミニカバラオナ」はロットによる変化も、ばらつきも少ない。品質も安定傾向にある。
コクのある甘味と柔らかい苦味、それにスウィートアロマがプラスされ、かつ酸味は抑え気味。非常に口当たりが良い。
ピンポイントで両方の風味を両立させるには随分神経も使う。が、あの「味」に辿り着きたいがための焙煎である。
価格的にも「ブルーマウンテン」の半分以下。「カリブ海系」の奥深さを垣間見せてくれるコーヒー。