マンデリンG1

アジアを代表するアラビカコーヒーの一級品。上品な香りと優しいにがみが持ち味です。

かなりの等級と幅をもつ生産国で算出されるコーヒーである。
ゴールド、カロシ、ウルトラ等、G-1よりもグレード的に上の物はいくらもある。
しかし、アッパーグレードになるほど、マンデリン独特の芳香は霞んで行くように感ずる。
マンデリンに、一般に云われるようなマイルド感を求めるのはお門違いと言う物である。
それほど個性を発揮するマンデリンをいじりまわす必要などない。
ゴールド、ウルトラは確かにうまい。洗練されたウマミと言えば適当か。良くも悪くも必要以上に手が掛かっている。
マイルド感よりも個性を追求した結果、やはりG-1が手元に残った。しかもあまり深焙りしていない。
焙煎時、挽いた時、淹れる時、そして味わう時、まさに様々な顔をみせるG-1。
焙煎中の形状変化も激しい部類である。焙いていても楽しい。
店内で挽いているときも、独特な芳香が原因でお客様にリクエストされることもしばしば。
更にドミニカ、もしくはエチオピアとの相性もよく、ブレンド依頼も多い。
この先、アッパーレベルの物も眼鏡にかなえば取り扱うこととなろうが、G-1の個性的な魅力はいささかも衰えることはない。
深焙りしないで正解、いや中焙りに留める必要があったと思わせる味と香りを持つ。